詩篇 40
(previous:: ← 詩篇 39) | (up:: 詩篇) | (next:: 詩篇 41 →)
1 私は、ただひたすら主の助けを待ち望みました。 すると、その願いは聞かれたのです。
2 あなたは絶望の穴から、 どろどろのぬかるみから引き上げて、 踏み固めた道に下ろし、 しっかり歩けるようにしてくださいました。
3 主は私の口に、 新しい賛美の歌を授けてくださいました。 私があなたに、どれほどすばらしいことを していただいたかを知って、 大ぜいの人が敬虔な心で神を敬い、 信頼するようになるでしょう。
4 おごり高ぶり、偶像を拝む者には頼らず、 主だけを頼りとする人には、豊かに祝福が注がれます。
5 ああ、神である主よ。 あなたは何度も大きな奇跡を見せてくださり、 いつも私たちのことを心に留めてくださっています。 ほかのだれに、こんなすばらしいことができるでしょう。 だれも比べものにはなりません。 あなたのすばらしいみわざは、 どんなに時間をかけても語り尽くせないのです。
6 あなたが真に望んでおられるものは、 いけにえや供え物ではありません。 完全に焼き尽くすいけにえが、 あなたを特別喜ばせるわけではありません。 しかし、生涯を通じてあなたにお仕えしたいという 私の心は、受け入れてくださいました。
7 そこで、私はこう言いました。 「神よ。いま私は、 預言者が言っていたとおりに参りました。
8 あなたのおきてを心に刻んでいる私は、 喜んでご意志に従います。」
9 私は会う人ごとに、 あなたが人の罪を赦してくださるという うれしい知らせを伝えます。 私が恐れることなくそうしてきたことを、 あなたはよくご存じです。
10 私はこの良い知らせを胸の中にしまい込んだりはせず、 かえって、あなたのいつくしみと真実を 多くの人に伝えて回りました。
11 ああ主よ。 あなたの愛と真実だけが頼りなのですから、 あわれみを出し惜しまないでください。
12 それがなければ、私は滅んでしまいます。 とても手に負えない問題が、山積みなのですから。 そのうえ、数えきれない罪に責め立てられ、 恥じ入るばかりで顔を上げることもできません。 身も心も縮み上がる思いです。
13 お願いです。どうか、早く助けてください。 14-15いのちをつけねらう者どもをかき乱し、 追い払ってください。 あざける者たちをいやと言うほど痛めつけ、 恥を見させてやってください。
16 しかし、あなたとその救いを慕う人は、 喜びにあふれますように。 そして、常にその口からは、 「主はなんとすばらしいお方でしょう」と 賛美があふれますように。
17 私は貧しくて、困っています。 しかし主は、こんな時こそ 私を心にかけてくださっているのです。 ああ、救い主であられる神よ、 直ちに駆けつけて、救ってください。