箴言 31
(previous:: ← 箴言 30) | (up:: 箴言)
1 これは、マサの王レムエルが母親から教わったことです。
2 レムエルよ、おまえは神から授かった子です。
3 だから、女に夢中になって 自分をだめにしてはいけません。
4 レムエルよ、強い酒は王が飲むものではありません。
5 酔ってばかりいたら、王の仕事は務まりません。 苦しめられている人のために、 正しい裁判をしてあげることもできません。 6-7 酒は、治る見込みのない病人や 悲しみに沈んでいる人に飲ませるものです。 酒で苦しさをまぎらわせるためです。
8 だれからも見放された人を守ってあげなさい。
9 正しい裁判をして、 貧しい人や困っている人を助けてあげなさい。
10 ほんとうに良い妻を見つけたら、 宝石よりもすばらしいものを 手に入れたことになるのです。
11 彼女は夫に信頼され、 夫に決して不自由な思いはさせません。
12 いつも陰にあって夫を助け、 足を引っ張るようなことはしません。
13 また羊毛や亜麻を見つけては、喜びながらつむぎ、
14 外国から船で運ばれて来た輸入食品を買います。
15 まだ暗いうちに起きて朝食のしたくをすませ、 使用人の仕事の計画を立てるのが、彼女の務めです。
16 畑を買うときは自分の目でよく調べて買い、 ぶどう畑をつくります。
17 こまねずみのように働き、
18 無駄な買い物はしません。 夜は夜で、遅くまでせっせと働くのです。 19-20貧しい人には服を縫って与え、 困っている人を喜んで助けます。
21 家族みんなの冬服をちゃんと用意してあるので、 冬がきてもあわてません。
22 部屋には最高級のじゅうたんを敷き、 紫色の上等のガウンを着ます。
23 夫は人々に信頼される町の指導者の一人です。
24 彼女はまた、リンネルでベルトつきの服を作り、 商人に売ります。
25 上品で何事にもしっかりしている彼女には、 老後の心配など少しもありません。
26 決して愚かなことは言わず、いつも人を思いやります。
27 家のことに何から何まで気を配り、 かた時も怠けません。
28 子どもたちは彼女をほめ、夫も負けずにほめます。
29 「君はほんとうにすばらしい。 世界中を探しても、君ほどの女性はいない。」
30 人は見かけの美しさにすぐだまされますが、 そんな美しさは長続きしません。 しかし主を恐れる女はほめたたえられます。
31 「りっぱな女だ」と評判になり、 ついには国の指導者にまで称賛されるようになります。